禁煙のメリットについて考える男女

受動喫煙が及ぼす身体への影響について

受動喫煙が身体に及ぼす影響については、様々な見解が提示されており、健康に大きな影響を及ぼすことは考えられないとするものから、ガンや心筋梗塞の原因となっていると指摘するものまで存在します。
かつては、タバコには薬効があると信じられてきた時代もあり、そのような時代にあっては受動喫煙は問題視されることはありませんでした。
しかし、現在では受動喫煙に対する総論的な枠組みとしては、肺がんや心筋梗塞を始めとする様々な健康被害・病気を引き起こす原因となっているとされています。
受動喫煙の影響によって世界の人たちが毎年60万人亡くなっており、日本では肺がんと心筋梗塞で毎年6800人が死亡しているという研究結果もあります。

また、受動喫煙によって、同居している家族にも少なからず影響を与えていると考えられています。
お嫁さんが会社の職場などで受動喫煙にさらされて影響を受けることもありますが、それよりも同居家族、特に夫がタバコを吸うことによる受動喫煙の影響が大きいことも近年の研究で明らからになってきました。
タバコを吸わない妻が、喫煙する夫を持つ場合と、喫煙しない夫を持つ場合を比較した場合を比較すると、喫煙する夫を持つ場合の方が、喫煙しない夫をもつ場合よりも2倍肺がんになる可能性が高まるとの研究があります。

さらに、お嫁さんが妊娠している場合、受動喫煙の影響は甚大となる可能性があります。
同居している夫がタバコを吸うことによって受動喫煙にさらされた妊婦さんのお腹の中にいる赤ちゃんに対しても少なからず影響することが考えられます。
受動喫煙によって、子宮内発育遅延になる可能性が2.07倍、出生体重が142グラム低くなる、低体重として出生する可能性が1.59倍になるなどの研究が発表されています。
子どもや胎児は健康への感受性が高く大きな影響を受けてしまうためであると考えられています。
また、流産や早産となるリスクも高くなるともされます。

喫煙によって女性が妊娠する確率も低下する?

子宮内発育遅延は、全妊娠の約8~10%を占める、特に高齢妊娠などの場合は発生率が高くなると言われています。
子宮内発育遅延は子宮内の赤ちゃんの発育が遅れている、もしくは発育が止まっている状態で、妊娠週数の基準値と比べると小さい状態を意味しています。
そのため出生後は低体重、病気になりやすいなどのリスクを持ちます。

超音波検査で胎児の推定体重を計算し、妊娠週数毎の胎児体重基準値と比較した時に数値が小さい場合に胎児発育不全が疑われます。
子宮内発育遅延は胎児側の原因もあれば、胎盤の障害、母体側の原因など様々です。
妊婦さん自身が多胎妊娠や妊娠高血圧症候群、その他の合併症になっている、喫煙をしているなどで赤ちゃんへの栄養供給が妨げられるケースもあります。
妊娠するとタバコを止める女性は多いかと思われますが、本人がタバコを止めても家族にタバコを吸っている人がいれば、煙を吸い込むなどで受動喫煙になります。

受動喫煙は本人が喫煙をしなくても、煙を吸い込む事で喫煙の影響が起きる事になるものです。
室内で旦那さんが一服していると、その煙が妊婦への影響が起きる、生まれて来る赤ちゃんは低体重の状態で出生する事になる、成長が著しく遅れているため病気に掛かりやすくなるなどのデメリットに繋がります。

また、喫煙は精子の活動を低下させると言われており、女性側が正常な状態でも精子が活発に動いていないため、妊娠の確率を引き下げてしまいます。
さらに、タバコに含まれている有害物質が排卵に関与する女性ホルモンでもある肺胞ホルモン、黄体ホルモンの産生を妨げてしまうため、妊娠しにくい身体になる可能性が高くなりますし、卵子の遺伝子異常を引き起こす可能性も出て来ます。